Tennis For Twoを読み解いてみる(9)

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回路図(2)

さて、ようやく最後の4まで来ました。最後はスイッチ回路です。ネット、コート、ボールの各信号を切り替える回路です。やっていることはシンプルですね。必要なスイッチの数を考えると、水平、垂直があるので、3つの信号を切り替えるために6個のスイッチが必要です。高速に切り替える必要があるので、トランジスタスイッチで構成する方法を考えます。前回と同じようにPNPトランジスタで実装します。ベース接地増幅回路を基本に考えます。まずは1回路だけ取り出して、シミュレーションをやってみました。

10Megaはオシロスコープを再現しているダミー抵抗です。各信号は±100Vなので、オシロスコープに入力しやすいように±2Vである1/50に分圧します。ベースに抵抗を直列に接続し、電圧を±6Vで変動させます。シミュレーション結果は次の通りです。

入力電圧が-6Vのとき、信号が通過していることがわかります。すなわち、スイッチとして動作していることがわかると思います。

これを6回路用意すれば、切り替えができますよね。

AはBALL, Bはネット, Cはコートになります。ボールを選択するときは\(A_V, A_H\)をセットで選択します。ネットは\(B_V, B_H\)を選択, コートは\(C_V, C_H\)を選択します。一番下のラインは+12Vの電源ラインです。残りの3本が信号です。

これで、ようやく終わりました。次回から設計編に移ります。

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