回路図(1)
第5回になります。今回は一番簡単かもです。
表示位置の調整とコート幅、コート高さ用の回路になります。
さて、このゲームは3つの関数を計算しています。
- ボールの軌道 \(F_b(x, y)\)
- ネットの軌跡 \(F_N(x, y)\)
- コートの軌跡 \(F_C(x, y)\)
これらの関数を切り替えて合成表示することにより、ゲーム画面が表示されます。切り替えている仕組みについてはまた今度説明します。特にネットの軌跡表示位置とコートの軌跡表示位置は単体で表示位置を確認したいですよね。そこで、2回路入りのスイッチにより切り替えて表示できるようにします。
VERTが\(y\)位置の出力、HORが\(x\)位置の表示先です。
ネットの軌跡
ネットの軌跡について説明します。ネットは\(y\)軸と平行に一定の長さを出力する必要があります。また、\(x\)位置とネットの高さを調整器できるようにする必要があります。これを実現するためには、\(x\)は一定値、\(y\)には周期出力を入力する必要があります。商用電源を降圧すれば容易に正弦波が得られるので、これを\(y\)に入力します。50VACを可変抵抗により振幅を調整し、入力しているだけですね。\(x\)は簡単です。+DCから可変抵抗により調整しています。
コートの軌跡
コートの軌跡もほとんど同様です。コートは\(x\)軸と平行に一定の長さを出力する必要があります。また、\(y\)位置とコートの長さを調整器できるようにする必要があります。これを実現するためには、\(y\)は一定値、\(x\)には周期関数を入力する必要があります。ネットの軌跡と\(x, y \)が逆になります。なぜか、コートの\(x\)位置のみ専用の変圧器が用意されています。この変圧器によりの二次側に可変抵抗がついているので、可変抵抗のセンタータップを\(x\)に入力し、コートの幅を調整できます。
\(y\)は簡単です。+DC COURTから可変抵抗により調整しているだけです。
あとは、ボールの軌跡とネットの軌跡、コートの軌跡を2回路入りスイッチでき切り替えるだけですね。スイッチの出力をオシロスコープに接続することでデバッグができます。
とても簡単でした。これでようやく回路図(1)の解説が終了です。次回は回路図(2)に入ります。
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