回路図(2)
ようやく回路図(2)です。回路図(2)は全体の構成が簡単ですが、回路図(1)よりもある意味複雑です。
21世紀となってはわざわざトランジスタで組むことも少ないので、理解が難しいところがあります。特にPNPトランジスタの場合考えにくいですね。
電源回路(1)
特に特別なことはない無安定電源回路です。コンデンサ分圧、抵抗分圧により各種電圧を得ています。コンデンサの中点をGNDとしているので、正負電圧となります。10Ωは突入電流防止用だと思われます。
気になる点としては+12V, -22Vと対称となっていないことです。まずは-22Vのラインを基準に考えるとAC電圧は36Vなので、ダイオードの電圧降下を考慮してDC電圧は\(\36-2=34V\)となるはずです。この電圧を(120+180=300Ω)と(120+390=510Ω)で分圧するので510/(310+510)*34=21.14Vが中点となります。したがって、21.14Vを基準に置き換えて考え直すと、正電圧は34-21.14=12.86V, 負電圧は21.14Vとなります。+6V, -6Vは同じ考え方なので、180/300*12.86=7.716V, 120/510*-21.44=-5.044Vとなります。シミュレーションしてみることにしました。
容量も小さいので、十分に平滑されていないので(そもそも電解コンデンサは当時はまだなかったのか?)リップルが大きめですが、平均的にみるとある程度は目的の電圧になっていると思います。
ここで生成した電圧はタイミングの生成のみしか使っていないので、電圧の変動はある程度許容できるのでしょう。
次回につづきます。
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